白河小峰城 (しらかわこみねじょう)
平成3年に史料に基づき伝統木造工法で忠実復元された三重櫓と石垣
画像出典: Wikimedia Commons (CC BY-SA / 作者: Wikimedia Commons Contributor)
「白河小峰城」(別名・小峰城)は、みちのく(東北)の玄関口である白河の地にそびえる、東日本には珍しい総石垣造りの名城です。南北朝時代の1340年頃に結城親朝が築いた城をルーツとし、江戸時代の寛永9年(1632年)に丹羽長重が幕府の許しを得て総石垣の大城郭へ改修しました。江戸幕府の老中として「寛政の改革」を主導した名君・松平定信(楽翁)の居城としても知られます。1868年の戊辰戦争(白河口の戦い)で建造物の大半が焼失しましたが、平成3年(1991年)に図面に基づき日本伝統の木造工法で三重櫓(事実上の天守)が完全復元され、平成6年には前御門も復元されました。美しい石垣と気品ある木造三重櫓がみちのくの歴史ロマンを今に伝えています。
お城の基本スペック
一次史料や公式サイトなどから調査したお城の基本情報です。
| 天守構造 | 天守構造に相当する木造三重3階の三重櫓。平成3年に木造軸組工法で完全復元。 |
|---|---|
| 築城年 | 1340年(興国元年)頃、近世大改修は1632年(寛永9年) |
| 初代城主 | 結城親朝(前身の小峰城)、丹羽長重(近世総石垣城郭) |
| 有名城主 | 丹羽長重、松平定信(楽翁)、阿部正外 |
| 最終城主 | 阿部正静(戊辰戦争の白河口の戦いで落城・焼失) |
| お城の役割 | 陸奥国白河藩10万石の本拠地、東北と関東を結ぶ軍事・政治の最重要拠点 |
| 廃城の経緯・時期 | 1868年の戊辰戦争で落城・焼失。平成時代に三重櫓と前御門が木造完全復元。 |
| 城域規模 | 阿武隈川沿いの丘陵に本丸・二の丸・三の丸を配置し高石垣で固めた平山城 |
歴史解説・深掘り
白河小峰城は丹羽長重によって総石垣造りの城郭へと改修され、寛政の改革で名高い松平定信の居城となりました。1868年の戊辰戦争(白河口の戦い)で落城・焼失しましたが、平成3年(1991年)に江戸時代の江戸城絵図等の史料に基づき、伝統木造工法で三重櫓が復元されました。