中城城 (なかぐすくじょう)
世界遺産・中城城跡。護佐丸が築いた優美な曲線美の石垣と青い海
画像出典: Wikimedia Commons (CC BY-SA / 作者: Wikimedia Commons Contributor)
「中城城」(なかぐすくじょう / 沖縄県中頭郡中城村・北中城村)は、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」を構成する名城(日本100名城第99番)です。15世紀半ばに築城の名手と謳われた忠臣・護佐丸(ごさまる)によって大改修され、自然の岩盤を巧みに生かした6つの郭が連なる壮大な城郭が完成しました。最大の特徴は、美しい曲線を描く切石積みの城壁(布積み・相方積み)と、堅牢なアーチ門です。1853年に来航したマシュー・ペリー提督一行もその高度な石造建築技術に驚嘆し、調査記録を残したほどです。城壁の上からは東シナ海と太平洋(中城湾)の両方を一望する息をのむ絶景が広がります。
お城の基本スペック
一次史料や公式サイトなどから調査したお城の基本情報です。
| 天守構造 | なし(自然の奇岩石灰岩を取り込んだ6つの郭からなる琉球式グスク) |
|---|---|
| 築城年 | 14世紀後半に先代中城按司が築城開始。1440年頃に護佐丸が入城し三の郭・北の郭を増築完成 |
| 初代城主 | 先代中城按司(14世紀後半頃) |
| 有名城主 | 護佐丸(座喜味城から移封した築城の名手) |
| 最終城主 | 中城間切の番所・役場として明治以降も利用 |
| お城の役割 | 勝連城の阿麻和利を牽制する首里王府の防衛要衝、中城按司の本拠地 |
| 廃城の経緯・時期 | 第二次大戦の沖縄戦でも城壁の多くが原型を留めて奇跡的に残存。国の史跡・世界文化遺産。 |
| 城域規模 | 標高約160mの高台に東西約400m・南北約100mにわたり広がる連郭式グスク |
歴史解説・深掘り
中城城跡は沖縄県内に現存する約300のグスクの中でも最も原型を留めているとされ、2000年に世界文化遺産に登録されました。護佐丸が座喜味城で培った石積み技術を結集して築いた三の郭(相方積み)や北の郭、優美なアーチ門など、琉球土木建築の粋を今に伝えています。