唐沢山城 (からさわやまじょう)
上杉謙信の猛攻を防いだ名城。山頂本丸を包み込む野面積みの見事な高石垣
画像出典: Wikimedia Commons (CC BY-SA / 作者: Wikimedia Commons Contributor)
「唐沢山城」(別名・栃本城)は、標高242mの唐沢山山頂にそびえる、関東の山城としては大変珍しい高石垣群を誇る名城(国の史跡)です。平将門を討ち取った伝説の武将・藤原秀郷(俵藤太)が平安時代に創始したと伝わり、戦国時代には佐野氏の居城となりました。城主・佐野昌綱の時代には、「軍神」上杉謙信による10度にもおよぶ大軍の激しい攻勢を不落の要害と巧みな防衛戦で跳ね返し、関東屈指の難攻不落城として名を轟かせました。現在は本丸跡に藤原秀郷を祀る唐沢山神社が鎮座し、見事な野面積みの高石垣や大堀切、関東平野を一望する雄大なパノラマ景観が訪れる人々を魅了しています。
お城の基本スペック
一次史料や公式サイトなどから調査したお城の基本情報です。
| 天守構造 | 天守は存在しない。山頂の本丸・二の丸を包み込む見事な野面積み高石垣が遺存。 |
|---|---|
| 築城年 | 940年(天慶3年)頃伝、本格改修は戦国時代 |
| 初代城主 | 藤原秀郷(伝承)、佐野氏(近世大改修) |
| 有名城主 | 藤原秀郷、佐野昌綱、佐野房綱、佐野信吉 |
| 最終城主 | 佐野信吉(1602年に麓の佐野城へ移転し廃城) |
| お城の役割 | 下野国佐野氏の本拠地、上杉氏・後北条氏の争乱における最重要防衛拠点 |
| 廃城の経緯・時期 | 1602年の佐野城移転に伴い廃城。石垣や堀切が国の史跡「唐沢山城跡」として保護。 |
| 城域規模 | 唐沢山全域に本丸・二の丸・三の丸、高石垣、大堀切を配置した要害山城 |
歴史解説・深掘り
唐沢山城は標高242mの山頂に築かれた見事な野面積み高石垣を誇る要塞山城です。平将門を平定した藤原秀郷(俵藤太)の居城伝承を持ち、戦国時代には城主・佐野昌綱が上杉謙信の10度におよぶ攻勢を防ぎ切った不落の名城として名を轟かせました。