五稜郭 (ごりょうかく)
幕末に江戸幕府の命により武田斐三郎が設計・建設した、日本初の西洋式星形要塞(稜堡式城郭)です。箱館戦争の舞台となりました。
お城の基本スペック
一次史料や公式サイトなどから調査したお城の基本情報です。
| 天守構造 | なし(城郭中央に箱館奉行所庁舎) |
|---|---|
| 築城年 | 1864年(元治元年)に完成 |
| 初代城主 | 武田斐三郎(設計・建設主導) |
| 有名城主 | 箱館奉行(江戸幕府)、榎本武揚 |
| 最終城主 | 榎本武揚(箱館戦争時の旧幕府脱走軍総裁) |
| お城の役割 | 蝦夷地(北海道)の行政・防衛の拠点 |
| 廃城の経緯・時期 | 1871年(明治4年)に奉行所庁舎など大部分の建物を解体 |
| 城域規模 | 不明 |
歴史解説・深掘り
箱館戦争の最終盤、五稜郭に立て籠もる旧幕府軍総裁の榎本武揚は、自らの死を覚悟した際、オランダ留学時に持ち帰った貴重な国際法専門書『海律全書(かいりつぜんしょ)』が戦火で失われることを惜しみ、敵将である新政府軍参謀の黒田清隆へ贈りました。黒田は榎本の見識の高さと日本の将来を思う心に感銘を受け、戦後は自らの職を賭して榎本の助命活動に尽力しました。その後、榎本は新政府で重用され、大臣などを歴任することになります。