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滋賀県

安土城 (あづちじょう)

安土城跡の石段

真っ直ぐに伸びる安土城跡の長い大手道

画像出典: Wikimedia Commons (CC BY 3.0 / 作者: Kansai explorer)

織田信長が天下統一の拠点として琵琶湖のほとりに築いた、絢爛豪華な巨大城郭。完成からわずか3年で本能寺の変により灰燼に帰した「幻の名城」です。

お城の基本スペック

一次史料や公式サイトなどから調査したお城の基本情報です。

天守構造 望楼型 5重6階地下1階(焼失・幻の天主)
築城年 1576年(天正4年)着工、1579年天主完成
初代城主 織田信長
有名城主 織田信長
最終城主 織田秀信(三法師)
お城の役割 織田信長の天下統一の拠点、天皇の行幸の場
廃城の経緯・時期 1582年(天正10年)本能寺の変の直後に焼失
城域規模 標高199mの安土山全体を要塞化した巨大山城

タイムスリップ逸話劇

信長の権力の象徴!幻の絢爛豪華な「天主」

ケン
ケン

うわあああっ! なんだこのお城!? 中が吹き抜けになってて、壁も柱も全部金ピカじゃないか!!

サクラ
サクラ

これが織田信長が築いた『安土城』の内部よ。日本で初めて、本格的な高層建築である『天主(てんしゅ)』を持ったお城なの。

ケン
ケン

外から見ると五重なのに、中に入ると七階建てになってる! まるで現代の高級タワーマンションみたいな豪華さだ……!

サクラ
サクラ

最上階は外も中も金箔張り。内部には狩野永徳が描いた極彩色の障壁画が飾られていたの。単なる軍事要塞ではなく、信長の絶対的な権力と神格化を世に見せつけるための巨大なモニュメントだったのよ。

歴史解説・深掘り

安土城は、織田信長が天下統一事業を象徴するものとして築き上げた、当時の日本における常識を覆す革命的なお城でした。五重六階地下一階の巨大な「天主(信長は天守ではなく天主という字を使いました)」は、内部が吹き抜け構造になっており、朱漆や黒漆、金箔で彩られ、狩野永徳による豪華な障壁画で飾られていました。

出典・参考資料: 信長公記

謎に包まれた炎上と幻の城

ケン
ケン

こんなに凄いお城が、たった3年で燃えちゃったなんて信じられないよ……。

サクラ
サクラ

1582年の『本能寺の変』で信長が討たれた直後、原因不明の火災で天主や本丸がすべて焼け落ちてしまったの。

ケン
ケン

明智光秀が燃やしたの? それとも信長の家臣が?

サクラ
サクラ

それが今でも歴史の大きな謎なのよ。明智軍の失火説、織田信雄(信長の次男)による放火説、野盗の略奪による失火説など諸説あるけれど、真相は闇の中ね。

歴史解説・深掘り

1582年の本能寺の変の後、安土城の天主と本丸周辺は突如として炎上し、灰燼に帰しました。誰が火を放ったのか(明智軍、織田方、あるいは野盗など)は現在でも日本史上の大きなミステリーとされています。完成からわずか3年で焼失したため、安土城は「幻の名城」と呼ばれています。

出典・参考資料: 本能寺の変と安土城炎上

天皇を迎えるための「行幸の間」と真っ直ぐな大手道

ケン
ケン

ふう、ふう……。山の下から一直線に続くこの石段、長すぎない!? 敵に攻められやすそうだけど……。

サクラ
サクラ

良いところに気づいたわね。安土城の大手道は約180mも直線で続いているの。これは防御よりも「天皇(天皇陛下)を迎えるための道」として設計されたと言われているわ。

ケン
ケン

えっ!? 天皇が来るためのお城だったの!?

歴史解説・深掘り

安土城の大手道は、山の斜面を一直線に登る約180メートルの広い石段となっており、一般的な防御重視の曲がりくねった道とは対極の造りです。また本丸跡には「行幸の間」と呼ばれる天皇を迎えるための専用施設があった痕跡が見つかっており、信長が天皇を安土城に招き入れ、自らの権威を示そうとしていたと考えられています。

出典・参考資料: 安土城発掘調査

周辺のおすすめ情報・ご当地グルメ

お城を訪れるなら一緒に楽しみたい、ケンとサクラのおすすめ情報です。

🍽️ ご当地グルメ

信長も愛した!?日本三大和牛の最高峰「近江牛」

ケン
ケン

安土城の長い長い石段を登り切ったら、お腹がペコペコだよ!

サクラ
サクラ

滋賀県(近江国)に来たなら、やっぱり最高級の「近江牛(おうみうし)」を食べたいわね。

ケン
ケン

日本三大和牛のひとつだね! 霜降りがとろけるようなすき焼き……想像しただけでヨダレが!

サクラ
サクラ

信長の時代にはまだ牛肉を食べる習慣は一般化していなかったけれど、現代の私たちは最高のお肉を堪能しましょ!

アクセス・所在地

お城の位置を地図で確認できます。

歴史対比年表

日本史の主要な出来事と、安土城の歩みを重ねて見る年表です。

1467
日本史 応仁元年

応仁の乱が勃発(戦国時代の幕開け)

1543
日本史 天文12年

種子島にポルトガル船が漂着し、鉄砲が伝来する

1549
日本史 天文18年

フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教が伝来する

1560
日本史 永禄3年

桶狭間の戦い(織田信長が今川義元を破る)

1573
日本史 天正元年

織田信長が足利義昭を追放し、室町幕府が滅亡する

1575
日本史 天正3年

長篠の戦い(織田・徳川連合軍が武田勝頼を破る)

1576
お城の歴史 天正4年

織田信長が丹羽長秀に命じ、安土山での築城を開始する。

1579
お城の歴史 天正7年

五重六階地下一階の壮大な天主が完成し、信長が移り住む。

1582
日本史 天正10年

本能寺の変(織田信長が明智光秀に討たれる)

1582
お城の歴史 天正10年

本能寺の変。直後に原因不明の火災が発生し、天主や本丸が焼失する。

1585
お城の歴史 天正13年

豊臣秀吉の命により廃城となり、安土城の役割は終わる。

1590
日本史 天正18年

豊臣秀吉が小田原征伐を行い、天下統一を果たす

1592
日本史 文禄元年

豊臣秀吉による朝鮮出兵(文禄の役)が始まる

1597
日本史 慶長2年

豊臣秀吉による2回目の朝鮮出兵(慶長の役)が始まる

1600
日本史 慶長5年

関ヶ原の戦い(徳川家康率いる東軍が勝利)

1603
日本史 慶長8年

徳川家康が征夷大将軍に就任し、江戸幕府を開く

1614
日本史 慶長19年

大坂冬の陣が勃発する

1615
日本史 元和元年

大坂夏の陣により豊臣氏が滅亡し、一国一城令や武家諸法度が制定される

1637
日本史 寛永14年

島原の乱が勃発する(天草四郎らが蜂起)

1639
日本史 寛永16年

ポルトガル船の来航を禁止し、鎖国体制が完成する

1702
日本史 元禄15年

赤穂浪士による吉良邸討ち入り(元禄赤穂事件)

1782
日本史 天明2年

天明の大飢饉が始まる(〜1788年)

1853
日本史 嘉永6年

ペリー率いるアメリカの黒船が浦賀に来航する

1867
日本史 慶応3年

徳川慶喜が大政奉還を行い、江戸幕府が滅亡する

1868
日本史 明治元年

明治維新が始まり、戊辰戦争が勃発する

1871
日本史 明治4年

廃藩置県が実施され、全国の城郭が国(陸軍省)の管轄となる

1873
日本史 明治6年

廃城令が発布され、全国の多くの城が民間に払い下げられて解体される

1877
日本史 明治10年

西南戦争が勃発する(西郷隆盛らが挙兵)

1894
日本史 明治27年

日清戦争が勃発する

1904
日本史 明治37年

日露戦争が勃発する

1926
お城の歴史 大正15年

安土城跡が国の史跡に指定される。

1941
日本史 昭和16年

太平洋戦争(大東亜戦争)が勃発する

1945
日本史 昭和20年

太平洋戦争が終戦する(多くの城が空襲で焼失)

1989
お城の歴史 平成元年

20年間にわたる大規模な発掘調査と整備事業が開始される。

お城クイズ

このお城に関する歴史クイズに挑戦してみよう!

問題 1

安土城の最大の特徴である、高層のシンボルタワーを織田信長は独特の漢字で表記させました。それはどれでしょうか?

解説

一般的な城では「天守」と書きますが、信長は自らを神に等しい存在、あるいは城の絶対的な主(あるじ)とする意味を込めて「天主」という字を使用させました。

問題 2

安土城の内部には、当時の最高峰の絵師が描いた豪華絢爛な障壁画(ふすま絵など)がありました。この絵師は誰でしょうか?

解説

織田信長は、天才絵師・狩野永徳に安土城天主の障壁画を描かせました。しかし城の焼失とともに、これらの傑作もすべて失われてしまいました。

問題 3

安土城は完成からわずか数年で焼失してしまいましたが、その直接のきっかけとなった歴史的大事件は何でしょうか?

解説

1582年の本能寺の変で信長が明智光秀に討たれた直後、安土城も謎の出火によって天主や本丸が焼け落ちてしまいました。